- ゲームしか楽しみがない
- 社会人になってゲームを楽しめなくなった
- ゲームは無駄なのかな?
このようにゲームとうまく向き合えていない方は多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、自分なりのゲームとの向き合い方が見えてきます。
著者の小幡和輝さんのプロフィールを簡単に紹介。
- 小学2年生から10年間不登校
- ゲーム時間は3万時間を超える
- 高校3年生で起業
- 株式会社ゲムトレ 代表取締役
- 内閣府地域活性化伝道師
3万時間というのは毎日8時間を10年続けた時間です。
自分では結構ゲームをプレイしてきたと思っていた僕でもまだ3万時間もプレイできていないと思います。
本書はそんな小幡和輝さんと4人の著名人の方との対談を通して、ゲームの可能性について考える本になっています。
ゲームとうまく付き合えていない子供と親向けの内容が多いですが、社会人のゲーマーにも役立つ内容となっています。
- ゲームとは何か
- ゲームの価値について
- ゲームで育てる「生きる力」
3歳の頃からゲームボーイを握ってゲームと共に育った自称ゲーマーの僕が、感じたことや気づいたことと合わせて書いていきます。
印象に残ったポイント

あまり人と話すのが得意ではなかった僕にとって、ゲームがあったからこそ人とのつながりが生まれた。ゲームは”コミュニケーションツール”だったのだ。
これは僕も同じです。
小さな学校で育った僕は話すのも苦手で、高校に入るまで男友達は双子の弟だけでした。
テレビゲームをしていたから新しいコミュニケーションのきっかけが生まれて、高校に上がっても人と繋がることができました。
スポーツも音楽もアートも苦手な人にとっては、それだけだったら本当に何もなかったわけで、ゲームの存在に救われている人って凄く多いんじゃないかと思う。要は、「人生を豊かにする娯楽がゲームだった」という話なんです。
人生、つまり現実をより豊かにするためにゲームをしているはずなのに、現実逃避のためにゲームをしている人が多いと僕は感じています。
「人生(現実)を豊かにするためにゲームをする」という感覚を忘れてはいけないのかもしれませんね。
新しいものを生み出す力は人のマネをしているだけでは身につかない。最初に参考にするのはいいけれど、なるべく早く人のマネからは卒業したほうがいい。もう少し言うと、基本的に答えはインターネットの中にあるはずなので、その情報を的確に収集し、自分なりに読み解き、再現することが必要なスキルだと思う。
僕は答えのあるカードゲームやスマホゲームは好きではありません。
逆に答えはあるけど、情報だけでは勝てないAPEXのようなバトロワやDestiny2のように自分好みにキャラクターを育てられるゲームは好きです。
答えばかり探すクセがついてしまうと、過去の僕のように人生の答えもネットで探すようになるので注意が必要です。
自分なりに読み解いて再現する力がこれからの時代を生き抜くためには必要だと思っています。
だから僕はサラリーマンを辞めてこうやってブログを書き始めています。
私は原理主義的に「ゲームはダメ」と言いたいわけではなくて「人とつながる力」を身につけないといけない大切な時期に、画面と自分だけになるのがいけないと思っているわけで、小幡くんのようにゲームがコミュニケーションツールになるのであれば良いと思うし、それは野球であろうがゲームであろうが同じだよねという話になる。
子供の頃はゲームが楽しかったのに、大人になるとゲームが楽しくなくなる理由はゲームで人とつながっているかどうかだということに気づきました。
子供の頃は兄弟とも友達ともモンハンで一緒に紅玉を集めたり、ポケモンバトルをしたり、1人でゲームをするということがありませんでした。
僕は双子なのでいつも隣には対戦相手がいました。毎日友達の家でゲームしているようなものです笑
しかし、社会人になると職場に同じゲームをしている人がいなかったし、兄弟ともゲームをしなくなりました。
その結果、自分とゲーム画面だけの世界になってゲームで人とのつながりがなくなったから楽しめなくなっていたのだと思います。
ゲームをクリアしても、どれだけ強い装備を集めても自己満足の世界で終わってしまうから楽しくないんですよね。
自己理解力、考える力、人とつながる力が大切
本書を読みながら感じたのは小幡さんは自分のことをよく理解しているということ。
ゲームが得意、スポーツは苦手だけど卓球は得意、話すのは苦手だけどゲームがあればコミュニケーションができる、ゲームが得意だから人に教えられるなど
自分ができること、できないこと、できそうなことを自覚して自分を使いこなす方法を知っているんだなと思いました。
それと考える力が高い。
同じゲームを長く楽しむために自分でルールを作ってプレイしたり、遊戯王カードをうまく売ってお小遣いを稼いだりしていたそうです。
僕も遊戯王をプレイしていましたが小幡さんのように、このカードは高く売れるとか、今後需要が高くなりそうだから買っておこうとかは一度も考えたことがありませんでした。
おそらく小幡さんは不登校時代にカードゲームショップで大人たちとコミュニケーションをするうちにそういった話を聞いて勉強になっていたのだと思います。
このように、自分を理解し、自分で考え、ゲームを通じて多様な人とのつながりを持っていたからこそ不登校でゲームを3万時間プレイしても潰れることがなかったのではないでしょうか。
ゲームとどうやって向き合っていくか
本書を読んで、現実逃避のためにゲームを使うことが一番よくないことがわかりました。
ゲームはゲーム自体を楽しむため、自分の人生を豊かにするためにプレイすると決めました。
具体的には
- 自分の頭で考える必要があるゲームをする
- 自分が大好きなゲームを通じてSNSで人とつながる
- ゲームの考え方を現実で活かす方法を考え続ける
今でも不安な気持ちを紛らわすためにゲームをプレイしてしまうことがあります。
その時はいいのですがゲームが終わると不安がより大きくなり、またゲームで紛らわせて不安が大きくなるという負のループが続きます。
これからはゲームとの向き合い方を変えて、人生をより良くするためにゲームをプレイしていきます。
最後に
「ゲームは人生の役に立つ。〜生かすも殺すもあなた次第〜」
タイトルを読んで何を伝えたいのだろうかと思って手に取ったのがきっかけでした。
ゲームをただプレイすれば人生の役に立つということではなく、ゲームを人生の役に立たせるためには受け身ではなく主体的にプレイしようというメッセージか込められていると感じました。
ゲームは遊ばれるものではなく遊ぶもの。
自分なりのゲームとの向き合い方を考える参考になれば嬉しいです。